コロナウイルスの影響で有名な俳優や女優の方が命を落としてしまう暗いニュースがあったり、6、7、8、9月と自殺が増えているニュースも流れていました。2008年の経済危機とは異なり、内需産業が痛んでおり、シングルマザーや学生の方が影響を強く受けています。
さらに、川崎市高津区で交際相手に刺され、自宅のマンションで亡くなられる等つらいニュースも流れていました。実際にはこの二人だけでなく、家族、そして、このマンションに住んで居た人全員が被害者です・・・。このように、自殺だけでなく、事件によって事故物件になってしまうケースもあります。本当に一気に嫌な世の中になってしまいました。
さて、麻布十番にも他地域と同じようにいわゆる“事故物件”は多数存在します。事故物件となった原因が、自殺なのか他殺なのか、あるいは病死なのかにもよります・・・が、犯罪や不動産の専門家の中には、事故物件となりうる場所には共通点があると言う方も多いです。
たとえば、学生時に宅地建物取引主任者の資格をとり、さまざまな事故物件に出会ったり、賃貸物件の瑕疵に関わる訴訟を経験した南野真宏氏の著書『訳あり物件の見抜き方』(ポプラ社,2015)では、
・寺や神社の跡地
・神域として祀られた場所
・井戸(水脈)があった場所
などは、住むのを避けた方がよいとされています。ただ、森ビルが現在開発中の麻布台や神谷町界隈には、いくつか神社があるようですが、どうなるか・・・。
さて、この観点で改めて麻布十番を見てみまます。麻布十番には『一の橋』、『二の橋』、『中の橋』。そして『赤羽橋』など、“橋”に関連する地名が多くあります。実は、現在の麻布十番の地を取り囲むように川が流れており、江戸時代の河川工事や運河造成などによって形を変えてきました。つまり、麻布十番は“水脈”にとても縁のある地域なのです。さらに不思議なことに日本が怒涛の時代を送った江戸末期から明治時代初期には麻布十番付近でもさまざまなドラマが起こっています。
その一つが、『ヒュースケン暗殺事件』です。アメリカ公使の通訳だったヒュースケンは、英語はもちろん、オランダ語やフランス語、ドイツ語にも堪能でした。あの有名な『日米修好通商条約』の締結にも関わりましたが、1861年1月14日、ヒュースケンは外国との交易に反対する攘夷派の武士たちに暗殺されてしまいます。その場所がまさに、『中の橋』付近でした。さらにその後、ヒュースケンの暗殺に関わった武士も、中の橋近くの『一の橋』で暗殺されたのでした。もちろん、これは200年以上も前の話です。
しかし、今現在、麻布十番で『事故物件』と言われる建物について調べてみると、こうした史実と何かの縁を感じざるを得ない共通点があるように思えてなりませんでした。次回以降、麻布十番にある実際の事故物件について、具体的にレポートしていきます。
最後に、国土交通省が事故物件の告知義務について、やっとガイドラインを出したので私たちなりの理解を含め、その内容をこちらのページにまとめておきました。よっぽどのことが無いと、契約後のキャンセルは出来ない部屋探しの経験が少ない人など、慎重に進めて下さい。
また、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。
「日管協短観」の「心理的瑕疵物件(事故物件等)による成約賃料の減額割合」や【建築士監修】内覧時に使える、住んでもトラブルが起こらなそうな事故物件の6つの判断方法はこちらにまとめています。自宅にいる時間が増えた環境下で個人的にはなおさらお勧めしませんが、こういった機会を上手に使い、利便性を生かした生活するのはアリなのかもしれません。
【元弁護士さんと考える】告知義務の必要な事故物件を選ばないための賢い対策
>>事故物件を契約する前の告知義務?その確認方法や注意点は?
>>賃貸契約後に『事故物件』と判明、解約や損害賠償できます?
その他、事故物件に関する記事はこちらです。
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その1)
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その2)
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今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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