こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産相続において、相続放棄を検討する方が増えています。
相続放棄とは、被相続人から受け継ぐすべての遺産を放棄することを意味します。
一見すると、せっかくの遺産を手放す行為はもったいないと思われるかもしれません。
しかし、相続放棄を選択せざるを得ない理由が存在し、その背景には複雑な事情があることも少なくありません。
そこで今回は、相続放棄について詳しく解説していきます。
1.相続放棄を選択する理由
まずは、相続放棄を選択する理由について解説します。
1-1.親の借金の肩代わりの回避
遺産相続と聞くと、多くの方は土地や不動産といった財産を思い浮かべるでしょう。
しかし、相続にはプラスの財産だけでなく、借金や債務も含まれます。
そのため、親の借金を引き継ぎ、返済を迫られるという事態に直面することもあります。
こうしたリスクを回避するために、相続放棄を選択するケースがあるのです。
1-2.相続トラブルを避けるため
遺産を巡る家族間のトラブルは、テレビドラマや映画の題材としてもおなじみです。
実際に、身近な人が遺産相続で争い、大変な思いをしたという話を耳にすることもあるでしょう。
そうした背景から、家族との争いを避けるために相続を放棄するという選択をする人もいます。
特に、長男が家業を引き継ぐ際に、他の兄弟姉妹が遺産を辞退するケースもよく見られます。
2.限定承認という選択肢
続いて、限定承認という選択肢について解説します。
2-1.限定承認のメリットとデメリット
財産が少なく、借金や債務が多い場合、相続放棄が現実的な選択肢となります。
しかし、財産も借金も曖昧な場合には、相続放棄に踏み切ることが難しいこともあります。
このような場合に考えられるのが『限定承認』です。
限定承認は、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を引き継ぐというものです。
これにより、借金の肩代わりをせずに、親の借金を清算できる可能性があります。
2-2.限定承認を行う際の注意点
限定承認を選択する際には、事前に財産や債務の状況をしっかりと把握することが重要です。
また、限定承認は家庭裁判所に申立てを行う必要があり、手続きが複雑になる場合があります。
そのため、専門家に相談しながら進めることが望ましいです。
最後に、プラスの財産とマイナスの財産をできるだけ正確に把握し、最適な判断を下すことが重要です。
相続放棄や限定承認を検討する際には、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に対応しましょう。
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