目次
こんにちは、不動産取引の不安ゼロを目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで物件の案内を担当している宅地建物取引士、大和田です。
これまで、部屋探しの失敗例を参考に作った内見時に確認してほしいチェックリストや実際の現場でのその修正方法に関して、説明してきました。ここからは引っ越しの体験談や口コミを参考に、都心に住んでキャリアアップや収入増を目指す女性の一人暮らし向けにチェックリストで確認しただけでは見えないお部屋の地雷ポイントを説明していきます。
チェックリストだけでは分からない担当にキチンと確認するポイントを解説するのは、これまで4,600件以上の部屋探しの失敗例を4年以上一緒に分析し、実務でも生かし、港区に10年住んでいる現役不動産営業マンの大和田です。実際に実務経験があり、部屋探しや引っ越しのプロセスが分かり、アドバイスできる営業マンがこういうのを説明するのが、実は一番いい例なんじゃないないかと思っています。
正直、夏の暑い日や真冬の午前中等寒くて、内見は面倒だと思うかもしれません。そんな方に失敗談と口コミを基に内見の意義やメリット・デメリットをこちらにまとめました。内見の意義をちゃんと理解して頂いた上で、最後まで読んで頂ければ、今後の部屋探しに何かしらプラスになると思います。内見を一度しただけで満足するお部屋に住めるのはとても稀なことです。
しかし、住むこちら側としては万に一つも、満足できないお部屋を契約し、お金や時間をムダにしたくはありませんよね。そんな時、短い時間でお部屋の地雷を見つけ出すにはチェックリストを使うのが絶対に早いし、抜けが減るので個人的にオススメです。チェックリストについては、こちらの記事にダウンロードリンクを置いてあるのでお使いください。
>内見でチェックリストと合わせて持っていきたいアプリ5選へのリンク
しかし、中にはチェックリストで確認しただけでは見えない地雷ポイントがあります・・・。この記事ではそんな多くの方が抱えるであろう地雷ポイントを3つ+1つにまとめて、説明しました。 内見担当者に聞くことできっと満足できるお部屋を見つけることができるはずです。ぜひ一読してみてください。
1.以前住んでいた人の状況
あなたが今住んでいるお部屋に以前住んでいた人をご存知ですか?また、その人がなぜそのお部屋を退去したのかをご存知でしょうか?滅多にありませんが、以前の居住者がマンションの鍵を持っていたり、盗聴器を仕掛けたまま退去していくことが稀にあります。だから、少なくとも鍵交換は絶対にやってください。入居時に鍵交換費用を負担していれば、鍵の問題はありません。他にも以前の居住者が男性なら盗聴器などの心配があると思います。そのため、以前に住まわせれていた入居者の性別を聞いておくと安心だと思います。
さらに、性別と合わせて以前の入居者の退去理由を聞いておくのもいいと思います。もし、その人が部屋に不満があってそのお部屋を退去したのなら、それはあなたにとって有力な情報になります。例えば、「この部屋、気に入っているので申し込もうと思うんですが、以前はどういった人が住んでいたか、教えて下さい。また、退去した理由も知りたいです。」と言えば、大抵本気になって、調べたり、教えてくれます。
稀に個人情報保護の観点から、担当者の方も以前の入居者について、ハッキリ言うことができません。そのため、答えられないからといって、具体的なことまで無理には聞かないようにしてください。なお、私たちのように最近では新しいお部屋への入居前に盗聴器等が仕掛けられていないか確認するサービスを提供している不動産会社もあります。あなたの身の安全のためにもぜひサービスがないか、担当の方に確認してみてください。
2.隣人についての確認(可能ならば、上下の住人も)
マンションの中部屋では上下左右にも住んでいる人がいます。その人たちの中で問題行動を起こす人がいるのかどうかを担当者の方に聞いてみましょう。国土交通省が5年おきに発表してしている「マンション状況調査」や失敗事例の分析結果を見ても、入居者間のトラブルNo. 1は圧倒的に騒音トラブルです。
なお、騒音が本当に酷いと警察沙汰に発展する可能性をも秘めています。そのため、隣人が家族なのか独身なのか、はたまた昼の仕事についているのか、夜の仕事についているのかなどの確認は担当者に取るようにしましょう。自分の生活リズムと合った隣人だと、引っ越し後の後悔は少ない結果が出ています。なお、過去に騒音問題で裁判になった事を知らずに引っ越してしまった人から告知事項に当たらないかの相談はこちらにあります。
3.オーナーや不動産管理会社の対応
マンションにはオーナーが直接管理する”自主管理物件”と、不動産管理会社が管理する”管理会社物件”があります。
3-1.管理会社物件の場合は
法人が管理していることもあり、入居トラブルを指摘したらすぐに対応してくれます。
3-2.自主管理物件の場合は
オーナーの人柄によって対応が大きく変わってきます。中には遠方に住んでいる場合もあり、問題対応が遅いオーナーさんもいます。そのため、お部屋の契約前に不動産担当者には、必ず自主管理物件なのか管理会社物件なのか伺うようにしてください。もし、自主管理物件と分かったら、必ずオーナーの人柄などを聞いておきましょう。どこに住んでいるかなども契約書を見れば分かりますが、入居申込の前にサラッと聞いておいた方が良いと思います。
ここでハズレを引いてしまえば、将来の退去を加速させ、短期間での引っ越しで時間的にもお金的にも損をする出来事になりかねません。場合によっては関係構築のために担当者にお願いしてオーナーさんと電話で一言・二言、言葉を交わしてみるのもいいと思います。
4.時間帯を変えて、内見してみるのもオススメ
「ここのお部屋に決めた!」となる前に、もう一手間をかけられるのであれば、慎重に時間を変えて内見してみるのもアリです。日中見たのを夜再度見に行くなど時間を変えるだけで見えてくる景色が変わります。
例えば、隣人が帰ってくるタイミングや周辺住民のゴミ出しのモラル、歩いている人を見れば治安状況まで確認することができます。日当たりを確認できたりもするので「朝方と夕方に内見するのはお部屋の満足度を確認する」上でも必要になってきます。
ただ、何度も現地を確認するのは時間的にも体力的にも大変だと思います。その為、不動産屋の担当者さんにサラッと確認をお願いするなど、上手に確認することも大切だと思います。
5.内見までに担当に確認したい4つのポイントまとめ
本記事では、あまり公に出ていない内見のコツをお伝えしました。 お部屋選びを成功させるには、“生”の情報をどれだけ手に入れられるかがポイントです。とはいえ、担当者さんも人間ですし、仕事です。 失礼な態度や不快な思いをさせることがないよう、スムーズにコミュニケーションを取ることを心がけましょう。ポイントは以下の通りです。
・以前の入居者の退去理由を確認する
・選んだお部屋の上下左右の入居者の確認
・マンション自体に問題行動を起こす人がいるかの確認
・オーナーが直接管理する自主管理物件と不動産管理会社が管理する管理会社物件の確認
・自主管理物件の場合は、オーナーの人柄の確認
・時間帯を変えて内見するのもオススメ
内見時に持っていってほしい物やアプリについてはこちらにまとめています。その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。最後に、【元弁護士と考える】シリーズ、告知義務の必要な事故物件を選ばないための賢い対策他以下の通りです。
>>【元弁護士と考える】事故物件を契約する前の告知義務?その確認方法や注意点は?
>>【元弁護士と考える】不動産屋からウソを教えられた時の対応は?
>>【元弁護士と考える】騒音、地震、虫などないと言われたのに、嘘だったら
>>【元弁護士と考える】仲介手数料の支払い無効裁判(2019年夏)
>>【元弁護士と考える】騒音や悪臭、ナンパ等『隣人トラブル』の対処と引っ越し代は?
その他、事故物件に関する記事はこちらです。
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その1)
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その2)
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。