こんにちは、明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインでトラブルの解決を担当しているファイナンシャルプランナー兼宅地建物取引士の相樂です。
今回は、空き家をそのままにしているとどのくらい掛かるのかをテレビを見ていたら、話していたので、それを基に情報を整理しました。
都内では、売り物件が無く、写真のような再建築不可物件を購入し、リフォームして売却や賃貸にするブームが起こっています。実際、東京都心・近郊や名古屋、大阪、神戸はまだしも、その他の中小地方都市は売りたくても売れない不動産が増えてきます。
西東京エリアの金融機関で働いている友人に聞きましたが、値段は登記費用だけでればいい、家屋も土地も要らないから引き取り手を見つけて欲しいという相談まであるようです。
実際、現時点で場所によっては7件に1件が空き家状態ですが、空き家になった実家を放置しておくと、どのくらい費用が実際に掛かってくると思いますか?
1.25年間で1,000万円
先日、タレントの松本明子(55歳)さんがテレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」に出演し、香川県高松市の空き家になった実家を25年間放置し、その間、1,600万円を支払ったと話していました。
内、600万円はリフォーム代でしたが、立派な庭のある戸建てだったようで、放置してから近所のクレームが来ていたこと。
2.維持費の具体的な内訳は?
その為、庭の植木や雑草の手入れに年10万円、固定資産税8万円、誰も住んでいない家に火災保険10万円と光熱費12万円の年40万円掛かったと話していました。
実際、タレントさんの為、これぐらいの費用は安いものなのかもしれません。しかし、年40万円が25年間で1,000万円とちょっとした戸建てが買えてしまう値段です。
3.リフォームに620万円掛け、やっと売却
結局、2018年に高松市の空き家バンクに登録し、600万円で買いたいという夫婦が見つかり、なんとか売却することができたそうです。元々、不動産会社の査定金額だと200万円だったそうで、更に取り壊し費用が売り主負担で50万円かかると言われていたようです。
リフォーム代と同じですが、600万円で売れたのは松本さんの実家だったからかもしれません。ちなみに、更地にするより、宅地にしていた方が税金が掛からないため、ボロボロでも空き家のままにしておく人が多いの実態です。
4.いくら経費だと言っても、誰も住んでいない家に
もちろん、テレビなので多少盛った話かもしれません。しかし、固定資産税や誰も住んでいない家の管理・保険・修繕などの維持費にここまで掛けるのは、個人的にはナンセンスだと思います。ただ、実際は長い間住んだ町や家への思い入れがあったり、荷物の処分、そして、更地のままだと雑草は生えてきて、更に費用が嵩むケースもあります。
冒頭で書いたように、地方の戸建ては実際に本当に売れにくくなってきています。任意売却の実務で現地を市場調査していると、非常に厳しい価格帯の地域を数多く見かけることがあります。その為、任意売却期間中に買主を見つける事が出来ず、競売を申し立てられ、ギリギリまで希望の条件にあう買主さんが見つからないケースもあります。
5.売りたくても売れないケースも
既述の通り、松本さんはご実家の売却を決断されました。しかし、相続によって、たまたま松本さんが実家を相続しているからできた事です。というのも、遺言がない場合、不動産を含む相続財産は所有者が死亡したその瞬間に相続人全員に所有権が移転します。
相続人が1人しかいなければ問題ないのですが、2人以上いる場合、相続人全員で協議をして、全員が合意した内容で遺産は承継されます。
もし、協議が調わなければ、遺産は相続人間の共有財産のままなので、通常売却等の処分は困難です。空き家が社会的問題となっていますが、その原因の一つとして、遺産分割協議が調わないため、売却等の処分が出来ないことがあげられます。
実家が空き家になってしまったら、早めにお近くの不動産会社に先ずは相談してみると言うのがこれまでの感想です。
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念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。
>>母親が老人ホームに入り、空き家になった実家を放置した事例
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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