オートロックとは、マンションなどの集合住宅の場合、防犯性を高めるために、設置する『エントランス』の扉の自動施錠システムのことをいいます。
鍵や暗証番号、お部屋からの遠隔操作などがなければ開錠できない仕組みになっており、不審者や訪問販売員などが建物内に入りにくいのが特徴です。
訪問者がマンション内に入る場合は、インターホンで居住者を呼び、お部屋にある操作盤から開錠してもらわなければなりません。そのため、基本的にはマンション住人の知り合いか、訪問を許せる人のみが入れることになります。
最近では、特にタワーマンションなど、エントランスだけでなく、『エレベーターホール』などにもオートロックを設置した『ダブルオートロック』のマンションも増えてきています。
1.オートロックのメリット
・原則として、居住エリアに入れるのは居住者だけになり、防犯につながる。
ただ絶対に入られないわけではないので、注意が必要。
・お部屋に入るまでに、エントランスとお部屋の玄関の2重ロックがあるため、
心理的に守られているような安心感を得られる。
・訪問販売員などが来ても、対面で会話をする必要がないので断りやすい。
また訪問販売員はオートロックマンションを避ける傾向があるため、訪問自体が少ない。
2.オートロックのデメリット
・自動的に施錠されるため、鍵を忘れて出掛けると締め出されてしまう。
・維持管理にコストがかかるため、管理費が高くなる傾向にある。
・不審者や訪問販売員だけでなく、普通郵便の局員や新聞配達員も入ることができない。そのため、郵便物や新聞はエントランスにあるポストまで取りに行く必要がある。
特に、防犯面の安心感が大きいオートロックですが、過度の期待は禁物です。オートロックに加えて、防犯カメラがついているか、24時間警備か、宅配ボックスやエレベーターの扉のスリット等といったこともチェックしたいですね。
また、せっかくオートロックが付いているマンションでも、オートロック以外の場所からは入れてしまう軟弱な建物が稀にあります。内覧時はその辺りも現地で確認したり、不動産屋さんに直接聞いてみてください。
担当 馬場
▶関連用語:エントランス、エレベーターホール、ダブルオートロック
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