1.24時間ゴミ出し可能とは?
24時間ゴミ出し可能とは、24時間いつでもゴミを敷地内の決められた場所に捨てられる設備やルールが整っているマンションのことを言います。
このようなマンションでは、夏場の生ごみを含め、地域で決められているゴミ出しの曜日を気にする必要がありません。その為、自分の都合でいつでもゴミを出すことが出来るので、ニオイを気にすることなく、お部屋を常に清潔に保つことが出来ます。お部屋をゴミに占領されることなく広々と使うことができ、見た目もいいので急な来客でも慌てる心配がありません。
2.24時間ゴミ捨て可能なメリット・デメリットは?
2-1 24時間ゴミ捨て可能のメリットについて
24時間ゴミ出しが可能な物件のメリットはまだまだありますので、下記にてご紹介します。
2-1-1.仕事が不規則でも気にせずゴミ出しが可能
一番のメリットと言っても過言ではありません。自分の好きなタイミングでいつでもゴミを捨てにいくことが出来るという点は、朝早く仕事に行く方や夜勤でゴミ出しのタイミングが合わずにしばらく部屋に放置せざるを得ない状況の方にとっても大きなメリットを発揮します。
戸建ての場合で、お庭がある物件であれば、ポリバケツなどを利用してゴミ出しの日まで待つことは出来ますが、アパートやマンションの場合でベランダが狭かったり、臭いの原因で隣人とトラブルに発展したりということも考えられます。
多くの場合、収集の時間は朝の8時半や9時頃が多いため、地域によって、ライフスタイルによって、精神的な面でも24時間ゴミ捨てが可能な物件は非常に助けになります。
2-1-2.面倒くさがりな性格でも出しやすい
親から独立して初めての一人暮らしをされる方が、よく面倒くさいと感じてゴミを溜めてしまう傾向があるようです。やはり一人暮らしを始めると「親のありがたみ」を感じるという瞬間がありますが、この“ゴミ出し”という、至って単純な作業でさえ煩わしく思うものです。
決まった曜日の決まった時間に出す必要があるのに、ゴミ出しの前日に先輩と飲み会が入っていて、恐らく朝のゴミ収集時間には起きられない。面倒だから次の収集日にまとめて捨ててしまおう。
この悪循環を24時間ゴミ出し可能な物件は解消してくれます。溜まって来たかな?じゃあ外出のついでに出していこう。この気軽さが面倒くさがりな性格の人にはうってつけだと言えます。
2-1-3.いつでも部屋を生活に保つことができる
24時間ゴミ出しが可能ということは、単純に家からゴミを常に出し続けることができるため、生ごみが出てしまってもすぐに廃棄することができます。一時的とはいえ、部屋の片隅にゴミを放置することになると、虫が発生したり悪臭が発生したりといいことはありません。また、前述しましたが“急な来客”でも臭いの心配をしなくてもよくなります。友達をよく家に招く方にとっても大きなメリットです。
2-1-4.部屋着で出しに行くこができる
朝の6時~9時までの間に出してくださいと言われると、どうしても通勤ラッシュの時間と被ってしまいます。すると、特に女性の場合は身だしなみを気にして、すぐ近くのゴミ出しをするためにしっかりと身支度を整えられる方もいらっしゃいます。
夜の22時以降のゴミ出しに行くことができれば、ほとんどの入居者は仕事も終わり、家でゆっくりしている時間帯です。人に会う可能性も低くなるため、部屋着で気軽に捨てに行くことができることもメリットの一つです。
2-1-5.ゴミ出しのルールが緩和されやすい
24時間ゴミ捨てが可能な物件は管理人が清掃を行う場合が多いため、各自治体が行うゴミ回収に比べると比較的分別ルールが甘い場合があります。地域によっては非常に厳しいところもあるため、必ず入居前の確認は必要ですが、ルールが緩和されていると入居者の負担が減ることは間違いありません。
2-1-6.各フロアにゴミ置き場がある場合がある
この点のメリットとしては、前述の“2-1-4.部屋着で出しに行くことができる”ということにも通じますが、各フロアにゴミ捨て場所が設置してあると、物件の近くを歩く通行人にも出会うことがないためプライバシーがしっかりと確保されます。
また、シューターと呼ばれるゴミを投函するような設備が付いていることもあり、これも同様にわざわざゴミ捨て場所に行く必要がないため女性の一人暮らしにはオススメの設備です。
など、プライバシーや安全面でも非常に大きな効果があるのが24時間ゴミ出し可能なマンションです。便利で快適な生活はもちろん、よりセキュリティの高い日々を送るためにも、ぜひマンションのゴミ出しについて確認してみてください。
2-2 24時間ゴミ捨て可能のデメリットについて
2-2-1.清潔に保てない場合がある
室内は綺麗に保つことができたとしても、ルールを守れない入居者がいる場合には、ゴミが回収されずにゴミ捨て場所に放置されることでゴミが散乱してしまうケースがあります。入居者の情報に関して、仲介会社はもちろんのこと、管理会社でも個人情報の観点からどんな方が住んでいるかは教えてもらうことができません。
ゴミ捨て場は共用部分という認識をしていないとゴミがひどく散乱して、ひどい場合にはゴミが駐車場や共用部分にまで風で飛ばされる可能性もあります。内見時にチェックできる場合には、清潔に保たれているかどうかを見ておくことが大切です。
2-2-2.ゴミ出しスペースに扉や蓋がないと荒らされる場合がある
“24時間ゴミ出し可能”は出すことは24時間できますが、回収を毎日行ってくれるわけではありません。そのため、ゴミ集積所は常にゴミがある状態になります。管理人が常駐しているのか、定期的に清掃がなされるかどうかを申込の前に確認をするようにしてください。
また、集積所に扉や蓋がないと、猫やカラスに袋を破られてゴミが散乱する可能性があります。隠したいゴミであっても破られて道路や共用部に散乱することも考えると、できるだけ扉や蓋がある物件を選ぶと安心ですね。
2-2-3.虫や異臭の原因になる
ゴミを一定の場所に置くことになるため、定期的に清掃がなされていない場合には虫の発生や悪臭の発生も考えられます。例えばゴミ集積所の近くの部屋を借りていると、24時間ゴミ捨てが出来るということが原因でベランダや玄関から虫や臭いの侵入を許してしまうことになり、精神的、体力的にも非常に辛いというデメリットに悩まされるケースも考えられます。
2-2-4.相場よりも賃料が高めの設定が多い
24時間いつでもゴミを出すことができるということは、それなりに清掃やゴミ集積所の維持管理にお金を要するということです。そのため、相場よりも賃料が高めに設定されていることも珍しくありません。
例えば、賃料相場よりも2,000円高い場合、「いつでも捨てられるメリットを毎月2,000円で買うことができるなら良い」と割り切れる方にはオススメですが、そこを重視せずにお部屋をお探ししている方にとってはデメリットになります。
3.24時間ゴミ捨て可能の注意点は?
「最低限のマナーやルールを順守する」
この一言に尽きます。
24時間いつでもゴミを出せるというポイントは非常に喜ばれる設備の1つで、実際にSUUMOの「新築マンション入居者に聞いた!マンション人気共用設備ベスト10」のランキング1位に入賞しています。
今挙げたデメリットの4つについても、ゴミ集積所は共用部という認識を持って生活をすることができれば、解消できるものもあります。“綺麗に使う”というルールを守り、分別をきちんと行う、深夜に大きな音を立ててゴミを捨てないということなど、モラルを持った行動をすることが大切です。
4.24時間ゴミ捨て可能物件でのトラブル事例は?
4-1 自治体毎のルールの相違
よくトラブルとして発展しがちなのは、「分別」ができていないことが挙げられます。燃えるごみとプラスチックゴミは分けて捨てることが一般的になってきましたが、自治体によっては燃えるゴミで出せていたものが変わっていたり、収集時間が夜だったのが朝に変わったりします。
このルールの違いが原因でゴミ置き場の扉が施錠されていると、ゴミ庫の扉の前にゴミを置きっぱなしにする方や前日の夜に出そうとする人がいます。自分は守っているのに他の人は守っていないとクレームが入ってそれがトラブルに発展することもあります。
これらは建物を管理している管理会社が新しい入居者にはゴミ出しカレンダーを配布する、収集時間を明記した紙を掲示するなどの対策が筆必要です。入居を決める前にゴミ庫をチェックして「ルールを守らない人」がいそうな張り紙をされていないかチェックすると予防策になりオススメです。
4-2 ゴミの持ち帰り
ゴミを持ち帰られるということでトラブルに発展するケースもあり、捨てたゴミ袋の中身を見ようとする人がいることがあります。ゴミ庫には、人によってはまだ使えるものを捨ててあることがあるため、中を探って持ち帰るといった具合で、子どものおもちゃや雑誌などを持ち帰る方もいます。
法的には捨てたものに関しては持ち主から所有権を放棄したとみなされるため、罪にとわれることはありませんが、気持ちのいいものではありませんよね。マンションの規約で持ち帰りを禁じるという文言が明記されている場合もありますので、気になる方は不動産の担当者に聞いてみることをオススメします。
内見時にゴミ出しの状況を確認するとそのマンションの住人の民度が分かります。隣人トラブルを心配されている方などはポストや廊下、自転車置き場だけでなく、ゴミ置き場の状態も合わせて見て下さい。
担当 馬場
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有名私立大学卒業後、部品商社を経て、2011年より西東京、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、相樂と共に不動産の売買、管理・賃貸仲介を始め、現在に至る。
ファイナンシャルプランナーとして、お客様の現状と将来の目標を基に毎月の収支をエクセルで整理し、部屋選びに関して、具体的にどのような数字やアクションをしていった方がいいか、提案しています。
2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。
保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー
馬場 紘司
株式会社リビングイン 共同代表
国立大学卒業後、外資系証券と日系総合不動産会社を経て、独立。2013年より、個人顧客との折衝を中心に賃貸・売買仲介やその管理を開始。
自身も8回の引っ越しを経験し、部屋探しの難しさを痛感。現在は、『取引の安心を失敗で』をモットーに、日々不動産取引のデータ分析を基にサービスを行っている。サービス開始以来、これまで300室の部屋探しをサポート。
保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
相樂 喜一郎
株式会社リビングイン 代表取締役
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