脳梗塞で仕事ができず、自宅担保で借金。返済困難で競売の危機に陥った事例

C.解決事例(お客様の声)

脳梗塞で仕事ができず、自宅担保で借金。返済困難で競売の危機に陥った事例

こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで住まいのトラブル相談・提案を担当しているファイナンシャルプランナー兼住宅ローンアドバイザーの相樂です。

今回は、2018年、九州地方で行った債務整理について、説明していきます。病気になり、仕事ができず、生活を続けるために借入をしたものの、返済に行き詰まり、自宅を売却せざるをえなくなったケースです。

60歳以上の高齢者の方からの相談、去年から増えています。

債務整理も単にご自宅を売却するだけでなく、銀行と相談の上、モーゲージローンを組むことも可能です。柔軟な対策を取れるよう、早期に相談へ動いた方がいい結果が出やすいです。現在、借り入れがあるものの、病気でうまく働けていない方はきちんと読んでください。

【当時の借入状況】

準メガバンク残債額:約3,000万円

消費者金融残債額:約600万円

都市計画税や固定資産税等滞納額:約100万円

1.脳梗塞で仕事ができず、自宅を担保に借金

2016年に脳梗塞を患ったせいで仕事を失い、借金をして生活するようになり、自宅を担保にしてしまったところ、2018年に競売にかけられるという通知が突然裁判所から届きました。

1-1.身体が資本の仕事だったため、脳梗塞のダメージは甚大

私は身体が資本である建築関係の仕事をしておりました。もともとオツムの方には自信が無く、健康と体力だけが取り柄だったもんですから、とにかく丈夫で元気な身体が無いとできないような仕事で一生懸命稼いでおりました。

しかし、まだまだ元気に働くぞ!!と思っていた頃に脳梗塞を患ってしまい、倒れてしまったんです。幸い一命は取り留めたのですが、後遺症が残り、右半身に麻痺が残りました。

今は言葉やなんかは普通に話せますし、日常生活は普通に送れるのですが、現場に戻ることはできず、私は泣く泣く仕事を辞めました。

なお、住宅ローンの三大疾病特約はがん・急性心筋梗塞・脳卒中です。その為、脳梗塞では団体信用生命を使って、対象の住宅ローンをゼロ円にすることはできませんでした。

1-2.働けなくなり、借金するように

2016年は病気のせいで気落ちしてしまっていたということもあり、暫くは新しい職を探す気にもなれませんでした。そもそも50代になり、右半身に不自由を抱えている私ですから、雇ってくれるところなどそうそうありません。

先ほどもお伝えした通り、なにしろオツムには自信が無かったものですから、頭を使った仕事はできず、私は子どものころもっとがんばって勉強しておけば良かった・・・と後悔しました。

2017年は仕事が見つからない中、貯金を切り崩して生活していたのですが、その貯金もあっという間に底をついて、私はついに借金に手を出してしまったのです。

1-3.首が回らなくなり、自宅を担保に借金を一本化

借金は恐ろしいですね。やってみて初めて実感しましたが、簡単に金が手に入るのです。すると、返さなければならないと頭で分かっていても、つい使ってしまい、また金が足りなくなるのです。はじめは銀行に相談していました。

しかし、足りなくなる度にまた借金して・・・、結局、私は複数の消費者金融から借金を重ねました。返済の期日が迫ってくると別の消費者金融から借金し、一時的に返済し、また借金を重ね・・・気付いたら首が回らなくなっていました。

そして、もうどこからどのくらい借りているのか分からない状態になり困っていたら、自宅を担保に借金をまとめられるという話を聞き、ついその話に乗ってしまいました。

1-4.裁判所から競売開始決定の通知が届く

それでもなかなか借金が返せず、次から次に「借りては返し」を繰り返しているうちに、ある日裁判所から、「家を競売にかけることが決定した」という通知が届きました。

自分で自宅を担保にしたにも関わらず、私はパニックになりました。「どうしてこんなことに・・・」と絶望し、本当にガックリと肩を落としました。

2.どうにか、自宅に住み続けたいとリビングインを頼った

競売の決定通知が届いき絶望した私に、前の職場の友人がリビングインの大和田さんを紹介してくれました。この大和田さんとの出会いが私の運命を救ってくれました。

2-1.困り果てた私に、知人がリビングインを紹介してくれた

どうしたら良いか分からず困り果て、もう自己破産して人生ドン底まで落ちるしかないのか・・・と諦めかけていた時に、仲良くしていた前職の友人がリビングインと言う不動産会社さんを紹介してくれました。

「自宅が競売にかけられるのを阻止して、任意売却できたという事例を聞いたことがある」という話で、私は一縷の望みをかけて、リビングインさんに問い合わせをしました。

2-2.問題は借金返済ができていないこと

リビングインの大和田さんに事務所で事情をお話したところ、3時間近い間、とても親身になって聞いてくださいました。

借金を重ねてしまったことは私にとってはとても恥ずかしいことだったので、情けない気持ちでいっぱいだったのですが、大和田さんは、借金してしまったことよりも脳梗塞で仕事ができなくなってしまったことに対して、共感してくださいました。

そして、混乱してパニックになっている私の抱えている問題点を整理して明確に教えてくれました。それはあまりにも単純なものでした。

・・・「借金返済ができていないこと」です。

当たり前のことです。なぜ気付かなかったのでしょう。借金を全て返してしまえば、こんなに苦しむことはないのです。それを、借金を返すために「どうやってさらに金を借りるか」ということが私のなかの問題となってしまっていたのです。

これについて、私はまったく自覚がありませんでした。

なぜこんなに単純なことに気付かなかったのだろうと思うと、本当に情けない限りですが、大和田さんはそれに気付かせてくれました。

2-3.オーナーチェンジという希望の光

そして、大和田さんは、私に「オーナーチェンジ」という方法を提案してくださいました。そんな言葉すら知らなかった私は「何ですか?」と聞いてしまいましたが、とても丁寧に説明してくれました。

それは、リースバックとも言われ、私が住んでいる今の家を買い取ってもらい、オーナーを別の人にして、私がその家を賃貸として借りる、というものでした。

この方法ならば、家を売ったお金で借金を返済して、家賃を払いながら細々と暮らしていけるというのです。こんな方法があったなんて、心からビックリしました。

2-4.銀行との条件交渉

オーナーチェンジという方法が分かっても、私は何をどうすれば良いか分かりませんでした。そんな私のために、大和田さんは窓口や交渉は「全てお任せください」と言ってくださいました。そして、オーナーチェンジに必要なことを全てやってくれたのです。

他にも、銀行を含め、借金の貸付人との交渉もやってくださり、返済期限を延ばしてもらったり(返す日付を明確に伝えられたので納得してもらえたそうです)、私の家を単純に売却しようとしてもオーナーチェンジでは融資がつきにくく、買い手が見つかりにくいという理由で、リビングインさんのお客様が一旦買い取ってくれるということで話を進めてくださり、借金を奇麗にしてくれ、本当にありがたい限りでした。

売却後も変わらず、自宅に住んでいたので、町内会の方にも私が家を売ったことが公にならず、恥ずかしい思いもせず、本当に助かりました。

3.リビングインのおかげで生き返った

リビングインの方には消費者金融の方や競売で売らさないための調整など、とにかく本当に良くしていただき、非常に助かりました。本当に心強い存在で、私はリビングインと出会っていなければ、人生そのものを復活することができなかったと思います。

3-1.無事借金の返済が完了

大和田さんが色々と手配してくださったおかげで、オーナーチェンジという方法で私の自宅を買い取っていただき、住宅ローンを返済し、残ったお金から借金も全て返済することができました。

これまでの「借りて返し、また借りて返し・・・」という終わりの見えない借金地獄から、こんなに簡単に抜け出せたなんて・・・と本当に信じられない気持ちでした。

自宅は私の所有ではなくなってしまいましたが、それでも住み続けることができるのならば変わらないことです。名義にこだわらず、借金返済におびえることなく、ストレスのない生活を送ることができる方を選んで本当に良かったです。

3-2.当面の生活費も工面してくれた

本当にお恥ずかしい限りですが、借金まみれだった私は生活費もままならず、携帯電話だけでなく、電気やガス、水道を止められることもしょっちゅうでした。お風呂にお湯を張るなんて、そんな贅沢なことは当然できず、今日をどう食いつないでいくか・・・という問題で頭がいっぱいでした。

そんな私のために、大和田さんは自宅を売ったお金の一部を私の当面の生活費として工面してくれました。

もちろん「お金は尽きるもの」ということを痛感した私は、大和田さんの勧めと励ましもあって、就職活動に精を出し、どうにか働き口を見つけることができました。少しずつですが、働きながら、文化的な生活を送れるような見通しが立ち、安心しました。

3-3.リビングインから自宅を借りて、住み続けられることに

営業活動をしてみた結果、買い手がなかなかつかないだろうというリビングインの見立てによって、彼らのお客様が自宅を買い取ってくれたおかげで、私はまとまったお金を得ることができ、借金を返した上、自宅に住み続けることができるようになりました。

競売にかけられてしまったら、自宅から追い出され、家も金も無いまま生活保護を受けるしかない状態になっていたことでしょう。そんなみじめな目にあっていたら、私はもう立ち直れなかったかもしれません。今は思い入れのある自宅で暮らせることの幸せと喜びをひしと感じています。

3-4.温かいお風呂に入れる幸せ

これは、普通の方にはきっとどうってことないことなのでしょうけれど、自宅で温かいお風呂にゆっくりと浸かれるようになった時、あまりの幸せに涙が零れました・・・。

自宅はもっともリラックスできる場所ですが、長いことお風呂に入れずにいて、電気やガスが止められて辛い思いもしてきた中で、久々に自分の家のお風呂に入れる・・・これがどれほど嬉しいことか、きっと想像もできないでしょう。この瞬間、私は本当にリビングインのことを頼って良かったと心の底からそう思いました。

4.仕事を失い、自宅を担保に借金して困っている方へ

人生、何が起こるか分かりません。私はもともとギャンブルもやりませんし、まさか自分が借金で身を崩すとは予想もしていませんでした。そんな私でも病気という憎らしいもののせいで職を失い借金まみれになり、地獄を見ました。

こんな私のように、仕事を失って自宅を担保に借金をしてしまったという方がいらっしゃいましたら、そんな方のために少しでも役に立つようなアドバイスをしたいと思います。

4-1.オーナーチェンジという方法を知ってください

まず、あまり知らないという方も多いと思うので「オーナーチェンジ」という方法があることを知ってください。「『知らない』ということは損をすることなんだな」と、私は今回の件で痛感しました。

オーナーチェンジのことを知らないままで、言われるがまま裁判所からの競売開始通知を受け入れてしまったら、今の私はありませんでした。家なき子ならぬ、家なきオヤジになってしまっていたでしょう。早い話がホームレスです。

大和田さんからオーナーチェンジのご提案をいただくまでは、本当にこんな方法があるなんて知らず、初めて聞いた時も嘘みたいな話だな・・・と思ったぐらいです。しかし、現実にオーナーチェンジという方法によって私は自宅に住み続けています。ぜひ皆さんには、この方法について知っておいていただきたいな、と思います。

4-2.安易に自宅を担保にしない方が良いです

これは私の経験で学んだことですが、安易に自宅を担保にお金を借りない方が良いです。担保にするだけならば、特に何かが変わるわけではないので、つい安易に色々なものを担保にしたくなってしまいます。しかし、目先の金に目がくらんで自宅などの大切なものを担保にしてしまうと、後々大変な目にあう可能性があります。

差し押さえや競売というリスクを避けるためにも、大切なもの、手放したくないものは絶対に担保にしない方が良いです。

4-3.借金は計画的に

今回のことで、私は「金は人を狂わせる」ということをよく学びました。借金を繰り返すなんて、なぜそんなことをしてしまうのだろう・・・ちゃんと考えていないのかな・・・そう思っていました。

でも、今回の件で、私は一度借金に手を出してしまうと、後から後から借金を重ねて、しまいには借金まみれになってしまうという経験をしました。

消費者金融の宣伝でも「ご利用は計画的に」と伝えていますが、本当にその通りだと思いました。確実に返せるアテや予定がないのに、金ほしさに借金するものではない、と学びました。

皆さんも、借金をする時は、よく計画を立てて、返済のゴール地点までしっかりと道筋を立ててから借金するようにしましょう。

4-4.自宅が競売にかけられそうになったら、直ぐに相談を

もし、自宅を担保に借金をしてしまったり、ローンが払えなくなったりして、自宅が競売にかけられそうになったら、ただうろたえてパニックにならずに、親戚でも良いので、誰かに相談しましょう。

私の場合はリビングインに相談したことによって全て解決しましたので、こういったローン整理ができる不動産会社さんなどを頼ると良いかな、と思います。もし、リビングインに相談できるならば、本当におすすめです。

もし、アテが無かったり、何をどうしたら良いか分からなかったりしたら、家族でも友人でも良いからすぐに相談しましょう。恥も外聞も気にせず、なりふり構わずどうにかしようとするのは決して悪いことではありません。本当に幸せな人生を歩むためにも、簡単に自宅を手放さず、どうにか最後まで頑張ってください!

5.担当者コメント

今回は、今までの生活を継続させることを第一に考え、リースバックと言う方法を用い、ご自宅を売却後も家賃を払いながら住み続けることができました。

ご病気で仕事ができなくなり、収入がなくなったことで生活をするために消費者金融で借金をする。生活を継続させるために、これはある意味自然な流れなのかもしれません。

初めに書きましたが、高齢者の方からの相談はここ数年増えています。今回のように債務整理も単にご自宅を売却するだけでなく、銀行と相談の上、モーゲージローンを組むことも可能です。柔軟な対策を取れるよう、早期に相談へ動いた方がいい結果が出やすいです。

ただ、それでは今を生きることはできますが、この先は厳しい現実が待っています。この事に気づくこと、そして、お客様のことを思って、気づかせることが大切だと改めて思いました。

今回の様な病気で収入が無くなり、住宅ローン返済ができなくなるケースは高齢化社会の中、今後も増えていく可能性があります。少しでも早く、専門家に相談することで未来は開けるはずです。なお、オンラインや対面での無料相談に関しては、こちらのページより、お問い合わせ頂けると助かります。2015年以降、弁護士や司法書士と行ってきた債務整理や任意売却の事例やその分析はこちらのページにまとめてあります。

私たち、リビングインは2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済や空き家の回収だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。現在、オンライン面談やメールを中心に無料相談を実施しており、相談者の方には住まいの問題解決事例をまとめた冊子も無料で差し上げております。問題を大きくなる前に早期に解決し、一秒でも早く、明るい毎日を取り戻して下さい。ともかく、ぜひ一人で悩まず、時間を無駄にしない様、早めにご相談ください。

これまで8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。ただ、ここに記載出来ない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。もし、信頼できる先がすぐに見つからない場合、ぜひ気軽に無料の住宅ローン返済相談までご連絡ください。

無料のご相談はこちらのページより、お問い合わせ頂けると助かります。

>>リストラにあい、住宅ローンを支払ず、一旦売却したものの自宅に住み続け、買い戻しを目指している事例はこちらです。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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