任意売却でカードは使えない?

自宅の任意売却後、クレジットカードは使える?ブラックリストって?

こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットのファイナンシャルプランナーの馬場です。

2021年、大分県で対応させて頂いた建設業を営んでいる50代の男性の方から事業が上手く行かず、自宅の売却や事業の整理に関するご相談を受けました。

無料面談風景_馬場さん

面談中、

「住宅ローンがあと20年近くあり、任意売却を考えている。でも、ブラックリストに載ると、カードが使えないから、部材が仕入れられなくなるのか?」

と聞かれました。

住宅ローンの返済が困難になり、任意売却を検討している方の中には、クレジットカードの利用ができなくなると不安になる方がいらっしゃいます。

任意売却後、信用情報機関のブラックリストに登録されてしまうことになり、クレジットカードが使えなくなってしまう可能性があります。

ただ、実際はカードの更新が出来なかったり、新規にクレジットカードを作る事が出来なくなります。

既存のカードはキチンと支払っていれば、止められることはないようです。

ここでは、任意売却のクレジットカードの利用について、ブラックリストがどのようなものかお伝えし、クレジットカードの新規作成などについてもご紹介していきます。

>>念のため、私たち、アリネットのグーグル上の口コミはこちらのページにまとめてあります。

1.任意売却をすると、ブラックリストに載るの?

税務上の特例は?

住宅ローンの返済問題の解消に向け、面談をしていると、「任意売却するとブラックリストに載ってしまうのでは?」と、不安に感じてしまい、任意売却に踏み切れないという方もおられます。

ブラックリストとはそもそもどのようなものなのか?

ブラックリストに載ってしまうと不利益になることはあるのか、詳しくお伝えしていきます。

1-1.ブラックリストとは?どのくらいの期間載るのか?

まず、ブラックリストというリストはそもそも存在せず、一般的には『信用情報機関による事故情報』のことを指しています。

信用情報機関とは、『日本信用情報機構(JICC)』、『シー・アイ・シー(CIC)』、『全国銀行個人信用情報センター(KCS)』といった団体のことです。

これらは、個人の支払い能力を判断するための情報を取り扱っており、氏名や住所などの個人情報のほか、金融機関との契約内容や返済状況、残高などの情報も提供しています。

その情報の中には金融機関への延滞や滞納といった金融事故についても含まれており、この情報を一般的に『ブラックリスト』と呼ばれているのです。

ただし、任意売却すればブラックリストに載るというものではなく、住宅ローンを3か月以上滞納したときに登録されることになります。

ブラックリストに事故情報として登録される期間はだいたい5年から10年程度ですが、住宅ローン問題の場合では、延滞や滞納が解消されてから、5年程度と言われています。

例えば、自己破産のような借金を全てチャラにするケースは最長の10年になる場合もあります。

1-2.信用情報機関に登録されるとどうなるの?

もしあなたが信用情報機関にブラックリストとして登録されてしまうと、ブラックリストを照会しなければならない取引においては不利益が生じることになります。

そのため、ブラックリストに載った後の生活のデメリットとしては、住宅ローンをはじめ、自動車ローンや事業者ローンなど、新たな借入は原則できなくなってしまいます。

また、クレジットカードの利用ができなくなる可能性があり、新たに発行することもできなくなります。

分割購入するような契約や誰かの保証人になるようなこともできません。

ただし、クレジットカードであっても妻や子供などが利用できる家族カードは利用し続けることができ、デビッドカードの利用も問題ありません。

また、貸付でも社会福祉協議会が行う生活福祉資金貸付制度などは利用することができます。

1-3.自宅を売却し、ブラックリストに載らない方法はあるの?

上記でもお伝えした通り、任意売却によってブラックリストに載るわけではなく、滞納や延滞によって事故情報として載ることになります。

そのため、自宅を売却しても、住宅ローンをすべて返済すれば、ブラックリストに載ることはありません。

そのようなケースでは、任意売却ではなく一般売却にする必要があり、自宅を売却しても住宅ローンが残ってしまう場合には、その差額を現金で用意するようにしておきます。

差額については決済時に用意すれば良いので、新たに借入することによって賄うことも可能です。

以前、あったケースでは、ご両親からお金を借り、対応していました。

差額が少ない場合には、借入で対応できるでしょうし、差額が多い場合でも、用意できるようであれば問題ありません。

1-4.どうすれば、ブラックリストから削除されるの?

信用情報機関に登録されるブラックリストは、信用情報機関に連絡すれば削除されるというものではありません。

そのため、削除の手続きのようなものは用意されていませんし、滞納している住宅ローンを一括返済すれば削除してもらえるというものでもありません。

信用情報機関に登録される事故情報は、その内容によって登録機関が定められており、その期間の経過を待つほかに方法はないのです。

もちろん、間違って登録されているような情報は手続きによって削除してもらうことができ、時効が過ぎていて時効を援用する場合にも末梢してもらうことができます。

2.任意売却後、クレジットカードは使えるの?

離婚と税金に悩む男性

任意売却すると「クレジットカードが使えなくなるのでは?」と不安に感じる方は多いと思います。

特に、自営業の方など仕入れをカードで行っている場合、使えなくなると、生活どころではなくなってしまうと思います。

上記でもお伝えした通り、任意売却がブラックリストに載る条件ではなく、住宅ローンが3か月以上滞納することによって登録されることになります。

ブラックリストに載ることになると、所有しているクレジットカード、また更新や新たにクレジットカードを作ろうとする際に影響が生じます。

どのような影響があるのか、詳しく説明していきます。

2-1.新規の作成や更新はできるの?

一般的に、クレジットカードを新規で作成する場合、クレジットカードを発行する金融機関は、信用情報機関に登録されている内容によって審査を行います。

そのため、審査時点でブラックリストに載っている状態であれば、審査に落ちてしまうことになり、クレジットカードの作成はできません。

ただし、『家族カード』であれば、作成できる可能性があります。

家族カードとは、クレジットカード契約者の配偶者や子供などが持てるカードのことで、例えば配偶者が家族カードを作ることによって、クレジットカードを保有できる可能性があります。

この辺り、分かっていないまま、説明している専門家もいるので、キチンと今の物も使えなくなるのか?それとも今後、更新や新設が出来ないのか、確認された方が良いと思います。

なお、更新については、更新時にも審査が行われているために、本人名義で更新が認められずに、クレジットカードは使えなくなります。

2-2.既存のカードは利用できるの?

あまりないことですが、実際、既存のクレジットカードについては、使えなくなる可能性があります。

ただし、任意売却してすぐに利用できなくなるという訳ではなく、クレジットカードの更新時に審査されることによって使えなくなることが多いです。

そのため、一定期間は利用できることが多く見受けられます。

もちろん、住宅ローンの返済と共に、クレジットカードの支払いも滞納している場合には、その時点で事故情報としてブラックリストに載ることになりますから、利用できなくなります。

2-3.デビットカードは利用可能?

任意売却後でもデビットカードは利用することができます。

しかも、ブラックリストに載っていても作成できます。

それは、デビットカードの作成時に審査がないからです。

デビットカードは口座に入金されている残高の範囲内で利用できるもので、買い物や支払いなどで利用すると、利用した瞬間に口座から引き落とされる仕組みになっています。

私たちの面談では、任意売却後にどうしても、クレジットカードを作りたいということであれば、金融機関が発行しているデビットカードを用意するのはどうかと話しています。

この辺り、慎重に準備して、任意売却を行う方が良いと思います。

以前の生活を取り戻すため、大切な事なので、忙しいと思いますが、慎重に進める方が個人的にはお勧めです。

3.任意売却後のクレジットカード利用についてよくある質問とその回答

離婚相談時の男性

自宅を任意売却した後のクレジットカードの利用について、面談時に、あった質問とその回答をいくつかご紹介します。

3-1.任意売却後のETC利用について

【質問】

住宅ローンの支払いが困難であり、今後も返済が難しい状況であることから自宅の任意売却を検討しています。

ただ、任意売却後にクレジットカードが使えなくなると聞き、少し悩んでいる状態です。

仕事の関係からクレジットカードを使えなくなるのと、ETCが利用できないことは大変困ったことになるからです。

クレジットカードと共にETCも利用できなくなってしまうのでしょうか?

【回答】

任意売却によって住宅ローンの支払いを滞納してしまうことになると、信用情報機関によって信用情報に事故情報として載ってしまうことになります。

そのため、クレジットカードを利用している場合には、使えなくなる可能性があります。

ただし、クレジットカードの支払いが滞っていない場合にはそのまま使い続けられる可能性があり、クレジットカードに付帯しているETCについても同様のことが言えます。

しかし、クレジットカードの返済も滞納している場合や、滞納していない場合でも更新時に審査されて更新できない可能性があります。

そのような場合でも、デビットカードであれば新規作成が可能です。

また、ETCカードにおいても道路公団が発行しているETCパーソナルカードであればデポジット(保証金)を預託することによって新規作成ができます。

3-2.任意売却後のクレジットガード申請

【質問】

任意売却してから一定期間が経過したので、改めてクレジットカードを新規作成したいと考えています。

クレジットカードがないと、生活や仕事などすべての場面において何かと不自由であるからです。

以前、保有していたクレジットカードについてはそのまま使えていました。

しかし、有効期限を迎えて更新時期に更新できないという旨の通知が来て、利用できなくなりました。

そのようなことから、改めてクレジットカードの新規作成を考えていますが、審査に通過することはできるのでしょうか?

【回答】

任意売却して5年ほどが経過すると、クレジットカードの新規申請も可能になります。

ただし、信用情報機関に住宅ローンの事故情報が残っていれば、審査に通らずにクレジットカードを保有することができません。

しかも、クレジットカードの審査に落ちたことも情報として載ってしまうことになり、今後の審査に不利益が生じる可能性があります。

そのため、まずは信用情報機関に信用情報の開示請求を行い、自身の情報をチェックしておくことをお勧めします。

信用情報機関には『日本信用情報機構(JICC)』、『シー・アイ・シー(CIC)』、『全国銀行個人信用情報センター(KCS)』が存在し、それぞれの公式サイトにおいて開示請求の方法が掲載されていますので参考にしてみてください。

念のため、私たち、アリネットのグーグル上の口コミはこちらのページにまとめてあります。

4.自宅の任意売却後、クレジットカードは使える?ブラックリストとは?まとめ

馬場さん、面談

任意売却は住宅ローンの滞納が前提になってしまいますので、信用情報機関のブラックリストに登録されてしまうことになります。

そのため、クレジットカードが使えなくなってしまう可能性があります。

ただし、任意売却後すぐに利用できなくなるのではなく、キャッシング枠に条件を付けられてしまうことや利用上限額を設定されてしまうことがあります。

また、有効期限満了後に更新できなくなってしまうことが多いです。

デビッドカードについては新たに発行できますが、クレジットカードの新規発行は信用情報の事故情報が削除されてからになります。

任意売却後からおおむね5年程度で削除されると考えられます。

しかし、必ず信用情報を確認してから手続きすることが大切です。

一日も早く家族との大切な毎日を取り戻すため、自分ならどうした方が良いのか?

自宅の売却を検討しているものの、クレジットカードの利用が気になる方であれば、安心した生活を続けるためにも、速やかに任意売却に特化した不動産会社や専門会社に相談することをお勧めしています。

個別相談の特典LINE公式からご連絡いただいた方には、無料で債務整理や任意売却に成功した15事例をまとめた冊子をプレゼントしています。

5.ネットで簡単セルフチェック

メンバー写真

住宅ローンの返済がきついと気になるようなら、相談前に先ずはネットで簡単セルフチェックをしてみて下さい。

2015年以降、実際にあった200件超の住宅ローンの相談を受け、チェックリストを作成しました。

  • 毎月の返済が少し厳しく、貯金がなかなか出来ない
  • 銀行・裁判所から手紙が届き、対策を考えている
  • 転職や病気で、収入が減って、返済に悩んでいる
  • 借り入れや返済など、毎月の収支管理が出来ない
  • 養育費や学費など生活費が増え、やや苦しい
  • ボーナス等一時金が減った又は無くなった
  • 離婚や出産で共働きが出来ず、返済が苦しい
  • 自宅の買い取りチラシがポストに頻繁に入っている
  • 年金だけでは、家賃や毎月の生活が厳しい

*もし、2つ以上当てはまる場合には、住まいを守る無料の簡易診断も試して下さい。

滞納が続くと利子による負担が日々大きくなり、競売による追い出しなど今の生活を失いかねません。

価格の査定だけでなく、売買に伴う条件設定など自宅の売却も併せ、まとめて対策を検討したい方、ぜひアリネットまでご相談ください。

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馬場 紘司

この記事を書いた人

馬場 紘司

事例を基に後悔のない取引を目指し、2013年以降40件以上の不動産取引を経験。現在は投資や居住用の不動産を中心に売却価格を上げるリノベーションなど建物の改修に注力。宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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